2011年3月14日
災害OUT・SIDEの正村です
明日以降…被災地は急激に気温が下がってきます。
全国から救援物資の問い合わせや、ボランティアの参加希望者が続々と連絡が入っています。
現在、避難所からは、メディア(報道)を通じて多くの物資依頼の要請が出されています。
緊急時…発災から数日間は食料が心配されます。しかし、10日も経過すれば潤沢な物資が
全国の大口支援(企業などの)が入ります。
現在テレビを見ている人が物資を集めても、その被災地や避難所に物資が届くのは一か月後です。
既に潤沢に物資が集まった後に届いても意味ないものです。逆に前号で書いた「救援物資公害」に
なってしまいます。
全国の皆さんが物資を送りたいお気持ちは解りますが個人の物資では焼け石に水なのです。
ボランティア参加については…被災地内で受け入れ体制が整っていません。
こういう状況でボランティアが入るということは逆にボランティアに危険が及ぶことになります。
日本海重油流出事故災害…
輪島や珠洲では、ボランティアが心筋梗塞で亡くなられました。その後「ボランティア活動は危険だ!」
という事でボランティアセンターが解散してしまい、海岸に漂着した油は、穴を掘って埋めてしまいました。
阪神淡路大震災…
当初参加したボランティアは寝袋やテント持参で、コンロや燃料、米などの自炊道具を持参で3000m級の登山姿で参加してきました。しかし一か月もすると…電話がかかってきて
参加希望者
「そちらには布団はありますか?」
「三食ご飯は出ますか?」
という問い合わせが殺到しました。
若い方からのボランティア体験のご希望だったんですね(^_^;)
現在何人かの災害仲間が被災地に飛び込んで人命救助を行っています。
人命救助というより死体捜索だとも言っています。
阪神淡路大震災では…
倒壊家屋の下敷きになった方を発見したら、先ずは身体に触れて脈を取り、体温を感じ、口元に手をかざし
呼吸を見ます。倒壊状況を見て救出時間を計算して、救出後に医療機関に搬送される時間を計算して
生存率が低いと判断した場合、見捨てて行ったそうです。
生存率が低い方に時間を割くのなら、生存率が高い方を早く探し出して多くの命を助けたい
非道だと思われますが現実なのです。
今回の津波災害は倒壊した家屋が広範囲に移動しています。
今後多くの遺体を発見すると思われます。目の前でバラバラになった遺体を見た時に
ボランティアが受けるPTSDを考えなければいけないというのは負担になりますね。
今は、緊急性を要する時期です。
それでも、何かしたいと思っている方は…
ご近所で仲間を作って下さい!
何かしたいと思っている人は、あなた一人ではありません、アナタの周りにも必ずや多くいるはずです。
現地には行けなとしても、何かしたいと思っているはずです。
今は仲間を作る時間です。
そして現地に受け入れ体制が確立すれば全員で参加するのではなく、少人数でローテーションを組んで
継続した参加が望まれます。
はやる気持ちを抑えて欲しいと思います。
文責:
災害OUT・SIDE
正村圭史郎
saigaioutside@yahoo.co.jp