2011年3月19日
関西広域連合で滋賀県は福島県への応援を京都府と共に行うそうです。
関西広域連合の役割として兵庫県と鳥取県が宮城県からの被災者を最大2000人受け入れ
を決めたというニュースを見ました。大阪市も独自で避難者の受け入れを決めたそうです。
滋賀県では福島県への支援として福島県に滋賀県の担当者を派遣して対応に応じている
そうです。
以下のメッセージを京都府と滋賀県が連名で被災地に発信していますが、残念な事に
滋賀県庁のホームページで出されていて県外に拡がるか?疑問です。しかし現地に入って
いる滋賀県の応援職員は滋賀県の思いを胸に被災地支援を行っています。
以下がメッセージ↓
福島県の皆さんへ
http://www.pref.shiga.jp/bousai/kinkyu_110316_2.html
滋賀県が担当しているのは福島県です。福島といえば現在の福島第一原発の事故現場です。
滋賀県として福島県からの被災者受け入れには、原発でダブル被害を受けた地域の被災者を
受け入れては如何でしょうか?
東北地方太平洋沖地震は大きく二つの災害に別ける事ができます。
「自然災害」と「原発事故災害」
「自然災害」は地震と津波による家屋倒壊と流出による災害
「原発事故災害」は地震と津波によって引き起こされた事故による災害です。
原発事故災害は現在急ピッチで冷却放水が行われています。燃料棒保管プールに水が入り
電気が通じて新たな放射能の放出が終われば終結となるかが問題です。
原発に詳しい友人は…
燃料棒の冷却は約一年以上の冷却作業を必要とします。建屋(建物)について、今回の海水を入れた
炉は廃炉という事から冷却した燃料棒を撤去してから建屋の解体作業となります。
それと同時進行で施設内や近隣地域内に飛散した放射能を除去、この除去作業がどう行われるかは
解らないが、もし土壌の入れ替えなら相当数の時間が必要です。
その作業が終了してから避難指示解除となるのではないでしょうか?
この一連の作業に時間(期間)を充ててみると
燃料棒の冷却に約1年
燃料棒撤去に数か月?
建屋解体撤去に数年(核廃棄物なので格納場所の選定や土地収用など)
放射能汚染の土壌入れ替えに数十年?
あるカドミウム汚染の地域では土壌入れ替えに相当年かかったそうです。
飛散の規模が人体に影響がないレベルならば土壌入れ替え後の避難指示解除も早くなるかも
知れません、土壌入れ替えを避難指示解除と同時に行うかも知れません。
避難指示といえば、多くの火山災害で実行されるモノです。
長期に渡る避難指示といえば「三宅島噴火災害」があります。三宅島は火山性ガスが噴出し
続けたことにより4年半に及ぶ島外避難として関東一円に避難しました。
今回の原発事故災害は時間的に三宅島に匹敵する年数を要するかもしれません。
文責:
災害OUT・SIDE
正村圭史郎
E-mail saigaioutside@yahoo.co.jp