2011年4月8日
今日で4週間目迎えます。昨晩は大きな地震が被災地を再び大きく揺るがしました。
前日に閉所した避難所には夜中なのに住民が続々と自主避難する様子があったそうです。
発災当時の物資不足も拠点となる地点までは行き届いているのか?過剰気味な話を聞く一方で物資が入らない話しもチラホラと入ってきます。
先々週までは大きな被害を受けた沿岸部だけでなく、国道4号沿いの内陸部でも燃料行列や給油規制がありましたが、先週から内陸部の燃料事情は改善しています。
苛酷な避難生活をされている方々は狭いスペースでプライバシーも無い中ご苦労を余儀無くされています。
物資が行き届いてくると狭いスペースが一段と狭くなる悪循環が今後の課題となります。
今日で4週間、来週には一ヶ月を迎える避難所生活に対して、
「リフレッシュ避難(ツアー)」
について書かせていただきます。
リフレッシュ避難とは…
過酷な避難生活からひとときの間、解放して戴く避難といえます。
近隣の温泉地に2泊3日でお泊まりするのも「リフレッシュ避難」ですね。
現在、関西広域連合の滋賀県では戸建て住宅の空き状況を調査されています。遠距離避難に伴う受け入れを4000人と設定しているので、見合う数を集計しているのでしょう…
また、滋賀県内のバスも避難に備え県が押さえているそうです。
この様に、災害被災地を取り巻く広域では不測の事態に備え急ピッチで態勢強化を測っています。
避難生活の長期化に対してリフレッシュして戴く方法として
「リフレッシュ避難(ツアー)」を説明させて戴きます。
避難生活をされている方々に遠距離避難として確保された戸建て住宅に5日から一週間程度、短期滞在して戴きます。
その滞在可能な住宅の近隣(市町村)に「ホストファミリー」を募集して避難滞在中の方々へのお世話をしていただきます。
お世話と言っても、観光案内や世間話のお付き合いをしていただきます。
「ホストファミリー」になる方々へは簡単なレクチャーをして戴きます。心のケアーに繋がり事から簡単な講義が必要です。
正村も雲仙普賢岳の災害で少し心の電話を経験しましたが、話してはいけない言葉を幾つか説明を受けました。
「ホストファミリー」になって戴く方々には滞在中に最低でも一度程度の「ホスト会議」を開いて戴き、情報共有や相談事の共有を図り、地域全体で避難者の滞在を見守る態勢を取っていただきます。
滞在者がお帰りになられた後には必ず「ホスト会議」を開き、次の受け入れに向けた方策を話して戴きます。
滞在者さんは…
戸建て住宅に入って戴く事で基本的にはプライバシーが確保された空間で休んで戴ければ幸いです。
そして、何か一つでも心に残る思い出をお持ち帰り頂ける事が大切です。
その交流を通じて手紙のやり取りが出来ればいいですね。
「あの時に見た桜の花が咲きました」
「あの日は雨でしたが晴れた景色はこうですよ」
と言ったお友達が増える…
「リフレッシュ避難」は避難者の為だけでなく受け入れる側の為でもあります。
文責:
災害OUT・SIDE
正村圭史郎
saigaioutside@yahoo.co.jp